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こんばんは。

陸送のリベラル・ワンです。

 

最近、排気ブレーキ関係のトラブルが

しばしば発生しています。

 

 

先日、

弊社の旧型UD(旧日産ディーゼル)製 ファインコンドル

5台積 車両積載車が福島県へ行ったときのことです。

 

J08E 型 エンジンが吹けない

乗務していたのは、弊社のY氏。

「エンジンの回転数があがらない!」と連絡が入りました。

 

聞くと

エンジンがアクセルを開けても、回転数があがらない状況になって

「高速道路をまともに走れない」とのこと。

 

「ターボ」が

お亡くなりになったのかしら??

 

ご存知の方も多いかもしれませんが

5台積積載車というのは、4トン車のエンジン類を10トン車のシャーシに載せた乗り物なので、

いってみれば中型車(4tクラス)ベースでできてるんでよね。

 

なんでこんな造りなのか? というと

日本の道路法規は、ヨーロッパなどの諸外国と違い

高さに関する制限が、かなり強いのです。

 

また、自動車の1台あたりの

車体の「長さ」「高さ」「幅」についても

かなり辛めの制限があります。

 

車体の長さのことで言えば

最大長12mまで。。。となっています。

高さは通常ですと3.8Mまで。。。 ですね。

幅は2.5mまでです。

 

5台積は、上記のようなスペース(車体)都合から

トラックのキャブのうえにも、車を載せる構造になっています。

効力よく台数を載せることができれば

その分、人間一人で5台以上の搭載車両を輸送できるから。。。 ですね。

 

 

ですが

本当の大型車(10t車クラス)がベースになると

エンジン搭載部等の関係からか、

キャブの屋根の位置(丈)が、けっこう高くなるためか

搭載した自動車のゆえに背丈が高くなり

日本の道路交通法による「高さ」制限を越えてしまい易くなってしまうのです。

 

 

日本の公道の高さ制限は 原則としては3.8メートル

 

「背高」表示をし、規制外道路であれば、4.1mまで 高速道路なども通行できますが、

 

現在の自動車の形状は、背が高いミニバン等が増えたため

この制限を超えやすいという現実が、陸送のキャリアカーにとって

頭を悩ます問題であったりします。

 

そのような訳で

公道走行時の 法令遵守の観点から

中型車である4t系のキャブ(少しでも丈の低いキャブ)を使ったほうが、

搭載乗用車の「5台目」を頭の上に載せるという

「5台積載車」の利便(搭載効率)が向上するわけなのです。

 

 

ですが

4t車ベースですと

当然ながら、本当の10t車系である「大型車」のパワー感はなく

排気量も少なく小さめの4tクラスサイズのエンジン

「ターボ」の補助等で、強制的に頑張らせて太らせ、トルクやパワーを確保しているわけなのです。

 

ですから、大型車として見た場合

やっぱりとても遅い感、非力感は否めないです。

 

そんなわけで

ターボが壊れると、あり得ないくらい遅くなる。。。というのは

容易に想像ができるわけですね。

 

何が故障したのか。。。

 

しかし

TELで聞くと、なんか違うような気も。。。。

 

まともに走れないと、ドライバーは言うが。。。

 

全部を真に受けるべきかー

電話で聞くと 判断に一瞬迷う。。。。

 

排気系が疑わしい

 

高速道路を60km維持できない状況になったら

レッカーして貰って、現地のUDに入庫するように指示。

 

結果は。。。。

 

 

取り敢えず

空車になったら、ある程度走れるようになったとー。

ドライバーからの連絡で、ちょっと安堵しました。

 

 

関東へ戻ってきた弊社の5台積み。

原因はなんなのでしょう???

 

DPFマフラーが原因?

現在のトラック。

マフラーは排気ガスをそのまま放出するようには

できておらず

 

DPFとかDPDとか、いろいろな呼び名がありますが

とにかく 排気ガスのPMを低減する構造のマフラー。

いわゆる「すす焼き」装置 が、搭載されています。

 

これが

ずーっと使っていると、

網目に「すす」が飛ばしきれなくなって

詰まるらしい です。

 

弊社のトラックは

50万キロ以上を余裕でメーターが廻っているので

それが今回の原因のようにも感じられたので

お世話になっている整備工場で、マフラーの内部クリーニングをしてもらいました。

 

いったん

エンジンの吹けもよくなった気がしました。

 

2日で再発したのはなぜ?

マフラーのクリーニングから

2日がたち。。。

 

私が乗務して運行していたら、

例の現象が発生しました。

 

外車4台を積んでいたので

本当にパワーがないのが、よーくわかる。

 

坂道を上がるのがきつくなり

時速20km/hになってしまうwww

 

これはマズイー。

3kmほど走ったところで、状況確認を開始しました。

 

排気音がこもるっている?!

車体の下へ潜り

音の原因などを探します。

 

自分が乗っているときに

不具合がでてくれて、ラッキーでした。

 

こんなの、ふつーのドライバーさんでは、

「確認」して!ってお願いしても、たぶんムリです。

 

排気ブレーキが作動したまま?!

排気ブレーキの インジケータランプは点灯しないものの

音は、排気ブレーキ作動している感じ。

 

2000rpmから上が、全然回転数上がらない感じ・。

 

マフラーに

「蓋をしている」ような感じがするーー。

 

お世話になっている整備工場の社長に連絡して

指示を仰ぎながら、

排気ブレーキを作動しないように、細工。

 

ですが、作業の効果は「0」。

 

電気的には、作動しないはずなのに

排気ブレーキは作動しているような感じ(排ガスがマフラーから開放しない感)。

 

排気ブレーキはエアーで動作しているので故障の可能性は低いらしいが…

どう考えてみても

排気ブレーキの「シャッター」が閉まったままにしか

思えなくなって来ました。

 

排気ブレーキ シャッターの位置確認

排気ブレーキチャンバー が、

機構的にデフォルトである「開放」状態にないのではないか?

 

疑いを持って、再度下廻りにもぐり

排気チャンバーの蓋を外し

ロッドを強制的に動かしてみる。。。

 

排気ブレーキをONにしていないのに、ロッド位置がおかしい

こじってみました。

排気ブレーキのバルブは、なんとずっと「閉」の位置でした。

 

出先で、素人?みたいな者が、あれこれ診てみた結果。

どうやら「排気ブレーキ(チャンバー)」が動作したままであった。

ということで、結論がでました。

 

応急処置として、排気ブレーキを無効にする

排気ブレーキが効かないのは、20tの重さがある状態ですと少し怖いですが

取り敢えず、排気ブレーキが作動して

再びバルブが開かず、高速移動中で失速するのは絶対避けたいので

応急処置として、

 

整備工場長のアドバイスとおり

排気ブレーキのリレー等を、すべて外しました。

 

これで

ウッカリと間違えてスイッチを触っても

バルブが再び閉まりっぱなしになる事態は回避できそうです。

 

一安心。。。

 


 

もちろん

数日内に、すべて部品を交換し

復旧したことは、言うまでもありません。

 

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